Vol.5 やなかこども文庫 × 居間 theater
「 パフォーマンスこども文庫 “すてきな三にんぐみ” 」
「 パフォーマンスこども文庫 “すてきな三にんぐみ” 」
「やなかこども文庫」の絵本から発想を得て、”すてきな三にんぐみ”が、音楽やダンス、せりふなどを盛り込んだパフォーマンス。
子どもたちはパフォーマンスを観たり、一緒に遊んだり。お母さん、お父さんは、子どもたちの姿を眺めながら、ぜひ、カフェでゆっくりお茶をどうぞ。
(もちろん、子どもと一緒に見ていたい、参加したい、というのもOKです。)
最初にお話しをいただいた時思ったのが「うわー、集客、大丈夫かな」。 「やなかこども文庫」は谷中という“超”地域限定の図書室。大々的な広報をするでもない、口コミで広がっていくタイプの試みなのです。 しかも平日だし、だいたい地域のイベントって行けたら行くよというスタンスだし、子どもの病気でドタキャンもあるし、そもそも“パフォーマンス”と聞いて、なに、それ~、だろうし……。 ふたを開けてみれば、私の不安は杞憂に終わったのでした。 初回の上演にはあふれるほどの親子の姿がありました。 西井さんの奏でる愉しげな音楽、山崎さんのしなやかな肉体の動き、東さんの読み聞かせの間合いや節回し……。 たった10分間のパフォーマンスだけれど、この“すてきな三にんぐみ”が作り出した濃密な空間に、子どもたちはもう虜。 劇場の舞台にみんな一緒に上がったみたいな、物語の世界に参加しているような、そんな、不思議な空間ができあがっていました。 「おとなのほうが魅入っちゃった」 参加してくれたお母さんたちのことばです。 小さな子どもがいるとなかなか映画もお芝居も、美術館も行けません。 子どもが騒げば「しー!」。触れば「ダメ!」。だんだんおとなも疲れてしまいます。 今回、居間シアターの皆さんには、「親が少しでも子どもから離れていられる時間を作ってほしい」とお願いをしました。 子育てするおとなのこころに余裕がなくては、どんなに美しいものも、善きものも、日常の生活に持ち帰ることができないからです。 結果は大成功だと思っています。写真を見れば、子どもたちの、おとなたちの目でわかるでしょう。 居間シアターから、我が家の居間へ。この連続性は、それ自体がアートの概念になりうるんじゃないでしょうか。 - 石田桃子(谷中ベビマム安心ネット「やなかこども文庫」主宰) |
2013年10月30日(水) 13時/14時/15時/16時/17時~ 各回10分程度のパフォーマンス
会場:HAGISO
出演:すてきな三にんぐみ(東彩織、西井夕紀子、山崎朋)
音楽:西井夕紀子
選書:石田桃子(谷中ベビマム安心ネット「やなかこども文庫」主宰)
記録映像:有川滋男、みかなぎともこ
企画・制作:居間 theater
”すてきな三にんぐみ”がパフォーマンスを行った絵本
・「きょだいな きょだいな」長谷川 摂子 作/ 降矢 なな 絵/福音館書店
・「マトリョーシカちゃん」ヴェ・ヴィクトロフ 原作 /イ・ベロポーリスカヤ 原作 /加古里子 文・絵/福音館書店
・「おばけなんてないさ」せな けいこ 作・絵/ポプラ社
・「ぼうしをとってちょうだいな」松谷 みよ子 作/上野 紀子 絵/偕成社
・「きんぎょがにげた」:五味 太郎 作・絵/福音館書店
・「きょだいな きょだいな」長谷川 摂子 作/ 降矢 なな 絵/福音館書店
・「マトリョーシカちゃん」ヴェ・ヴィクトロフ 原作 /イ・ベロポーリスカヤ 原作 /加古里子 文・絵/福音館書店
・「おばけなんてないさ」せな けいこ 作・絵/ポプラ社
・「ぼうしをとってちょうだいな」松谷 みよ子 作/上野 紀子 絵/偕成社
・「きんぎょがにげた」:五味 太郎 作・絵/福音館書店